【牧野裕の目】価値あるパープレー


11番、ギャラリーを引き連れ軽食をとりながら第2打へ向かう石川(左手前)と、佐藤キャディー(カメラ・竜田 卓)

11番、ギャラリーを引き連れ軽食をとりながら第2打へ向かう石川(左手前)と、佐藤キャディー(カメラ・竜田 卓)

 ◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第2日(6日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 日本シリーズらしい気候と難しさが表れた一日でした。曇って北風が吹き、前日から気温が4度低下。グリーンの速さは12.5フィートくらいだったが、北風で乾いて硬さと速さが増しているように見えました。スピードが増している分、かなりの選手がカップを2~3メートルオーバーしていた。

 そんな中、石川はまだ体調が100%ではない中でティーショットが安定し、すごくいい内容でした。ただ、アイアンショットがピンに絡んでいなかった。少し左回転のドローボールを意図的に打っていたが、ちょっと強くなってしまい、ピンに寄っていなかった印象でした。

 この日のアンダーパーは11人。スコアは伸びておらず、石川のパープレーはそれ以上の価値があったと言えます。4打差で優勝圏内に残ったのは何より大事なこと。明日のコース付近の天気予報は最高気温5度で、冷たい雨にみぞれもまじる。いかに耐えるかが大切。首位と3打差以内に踏みとどまれれば、最終日にチャンスが残ると思います。(プロゴルファー)

最新のカテゴリー記事