「ブリヂストンゴルフ ドリームフェスタ2019」が12日、千葉・成田市内のゴルフ場で開催され、多くのツアープレーヤーとともに、2017年で現役を引退した女子ゴルフ元世界ランク1位の宮里藍さん(34)が参加した。
藍さんは「大里桃子ちゃんや、松田鈴英ちゃんといった、活躍した選手がいてすごく華やかだなと思った。ファンの方に毎年喜んでいただけて私としてもうれしい」と笑顔で感想を語った。
報道陣から「今年、どの出来事が一番インパクトが大きかったか?」と聞かれると「それは絶対に渋野(日向子)さんの全英(女子オープン)優勝」と即答。「私も含めてなかなか(メジャー制覇は)達成できなかった。女子ゴルフ界にとっていいニュース。誰かが達成することがすごく大事なこと。同世代の選手も、自分もできるかもしれないとイメージした子がたくさんいると思う。後に続いていくと期待している」と喜んだ。
藍さんは「畑岡奈紗ちゃんが(次のメジャー優勝に)一番近い位置にいる」と予想し「パワーゲームにも負けない選手が日本にもいるので、五輪を含めていい形の連鎖反応が続くのでは」と語った。
次々と若手が台頭する女子ゴルフ界では米ツアーに目を向ける選手も増えている。米ツアーで9勝を挙げた“レジェンド”は「日本でも海外でも場所はどこでもいいと思う。自分が充実した気持ちで戦うことが一番大事で、それが技術の向上につながる。海外に出て、人間的に成長できることもあるかもしれない」と私見を述べた。
その上で「(ゴルフが)五輪競技になって世界ランクを考えた時に(米国を主戦場とするのは)難しい決断になる。ランクを上げることもできるが、リスクもある。これだけ国内ツアーが充実している状況で、頑張れば渋野さんや鈴木愛さんのようにトップ20に入れるような位置にいる。そこで五輪との兼ね合いはいろんな選手が悩むところでは」と分析した。
自身は「ブリヂストン・アスリート・アンバサダー」として、「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」と題した東京五輪の普及イベントに他競技の選手らとともに参加している。「子どもたちとスポーツを通じて交流し、五輪に興味をもってもらう活動をしている。私にとっても新しい経験で勉強になる。今後、ジュニアの育成にも力を入れていきたいと思っているので、生かしていきたい」と抱負を語った。