日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は18日、都内のホテルで年間表彰式「LPGAアワード2019」を開催した。渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が年間最優秀選手賞のメルセデスベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、資生堂アネッサ・ビューティー・オブ・ザ・イヤー、メディア賞のベストコメント部門、LPGA輝き賞の最多「4冠」を受賞した。
年間を通じての総合的な活躍度を評価するメルセデス・ランクでは555・5ポイントを獲得。ツアーで最も顕著な活躍を見せた選手に与えられる最優秀選手賞に輝いた。高級車のベンツも贈呈された。
黒のカジュアルなドレスで登壇した渋野は「ゴルフ人生で一度は立ってみたかった舞台で、21歳で立てるのはうれしく思う。今年の快進撃の最初のスタートは(4月の)バンテリンレディスで、初日最下位から予選通過したこと。全英の最終ホールのパットは、神が舞い降りてくれた。外れたら3パットだったので。プレーオフはしたくなかった」と笑顔を見せた。
ビューティー・オブ・ザ・イヤーはプレー成績、社会への貢献姿勢、内面・外面の美しさにおいて最も輝いている女子プロを選出するもの。渋野は、代名詞となっている「笑顔」のみならず、ギャラリーや子どもたちへの心配りを忘れない姿勢が多くの人々に感動を与えたことなどが評価された。
ベストコメントには渋野が初優勝したワールドレディスサロンパスカップ(5月)の優勝会見で発した「新元号、令和になった実感は少ない。でも、日本人のメジャー優勝は久々です。ただ、私で良かったのでしょうか?」のコメントが選ばれた。
「輝き賞」は世界を舞台に顕著な活躍をした選手に贈られるもので、8月のAIG全英女子オープンで日本人で、樋口久子以来42年ぶり2人目の海外メジャー制覇を達成した功績や、9月の国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯初日に連続オーバーパーなし「29R」のツアー新記録を樹立したことなどがたたえられた。