男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズ・トーナメントの主催者は13日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月9日開幕の大会を延期すると発表した。米女子プロゴルフ協会(USLPGA)は12日、メジャーのANAインスピレーション(4月2~5日)などツアー3大会を延期すると発表。メジャーには渋野日向子、畑岡奈紗(ともに21)らが出場予定だった。米男子ツアーではフロリダ州で開催中だったプレーヤーズ選手権が中止に。松山英樹(28)は12日の第1ラウンド(R)で暫定首位だった。
マスターズ・トーナメントを開催する米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大会(4月9日~12日)を延期すると発表した。開催時期は未定となっている。
リドリー会長は4日に「現在の状況では予定通り進める」との声明を発表していたが、「新型コロナウイルスに関わる危険性は増すばかりで、決断せざるを得なかった」と、事態の深刻化を強調した。「この決定が観客を含む多くの人に影響することを認識している。後日、安全に大会を開催できることを望んでいる」とした。米ツアーはマスターズ前週の大会までの中止を既に発表している。
1934年に始まったマスターズは、第2次世界大戦戦時下の43~45年に中止となった例がある。昨年はタイガー・ウッズ(米国)が同大会14年ぶりに劇的な優勝を果たした。日本からは松山英樹、今平周吾が出場を予定していた。今季のメジャー初戦は5月14日開幕の全米プロ選手権になる見通しとなった。