国内男子シニアツアーを主管する日本プロゴルフ協会(PGA)は都内で30日、定時社員総会と臨時理事会を開き、倉本昌弘会長(64)の続投を決めた。任期は2年で2014年の就任以来4期目となる。
理事会後の記者会見では「(14年から)6年やらせて頂いて、辞めるつもりでいたが誰も立候補せず、理事会でやって欲しいという意見を頂き、私がやらせて頂くことになりました。この2年で(大会主催の男子ツアーのメジャー)日本プロ選手権の冠スポンサーを見つけて盤石な態勢を作りたい」と所信を表明した。
また、PGAが主管するシニアツアー開幕戦の金秀シニア沖縄オープン(4月10、11日、沖縄・喜瀬CC)と第2戦のノジマチャンピオンカップ(16、17日、神奈川・箱根CC)を新型コロナウイルスへの厳戒態勢を敷いて、開催する意向も表明した。
金秀シニアは観客が例年、1日約1000人。沖縄では新型コロナ感染者も少なく、大会主催者からは「ぜひ大会を開催してほしい」との要望があるという。「今日の時点では」観客も入れて行い、大会後のプロアマ戦も開催(表彰式は非開催)予定。「(大会)開催に向けて最大限の努力をし、選手に職場を与えたい」と倉本会長は説明した。
選手向け、大会関係者向け、報道陣向けの3つの「対策概要」を作成した。それぞれ細かく対策が書かれており入場者には毎朝、晩の検温を義務づけ、37・5度以上の選手(観客&関係者)は出場(入場)停止。2週間以内に海外渡航歴のある選手は出場不可。風呂とロッカーは使用禁止で、観客との接触も禁じ、レストランは長時間の滞在禁止だ。会場内30か所にアルコール消毒液を設置し、大会関係者はプラスチック製手袋とマスクの着用を徹底する。倉本会長は31日に沖縄で主催者らと話し合い、4月3日をめどに開催可否を見極めていく方針という。
ノジマチャンピオンカップは無観客での開催を決定。前夜祭は行なわず、表彰式は屋外での実施を検討しているという。ただし今後、政府が緊急事態宣言などを出した場合、ただちに2試合とも開催中止か延期を判断するという。