日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は30日、都内で定時社員総会を開催。事業報告、決算報告が承認された。同日、JLPGAなどは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ツアー第6戦のスタジオアリス女子オープン(4月10~12日、兵庫・花屋敷GCよかわC)を中止すると発表した。国内ツアーは第1戦から6週連続の中止となった。
総会後の記者会見で小林浩美会長(57)は「既にツアー6大会が中止となりました。主催者の皆さまとともに、大会開催に向けた協議を毎週のように行っており、次の観点から開催可否を判断しています」と説明した。
〈1〉政府、自治体からの見解
〈2〉大会が開催される自治体の状況
〈3〉他のスポーツ団体の動向
〈4〉選手の動向
〈5〉JLPGAツアー全体の状況
小林会長は「これらを鑑(かんが)みて、ファン、選手、ボランティア、関係者の皆さまの安心と安全の確保のため、苦渋の選択ではありますが、大会中止の判断に至っています。これは人の健康や命に関わる重大な問題です」と強調した。
さらに、男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)、シニアツアーを主管する日本プロゴルフ協会(PGA)と、情報共有を目的に会議を行っていることを明かした。選手に対しては「会員の皆さんは個人事業主で、今はとても厳しい時期。大会がいつ始まるか分からない不安もある。東京五輪が延期となりモチベーション維持も難しい」と理解を示した上で、「その中でも、自身の体調管理はもとより、日々の努力と鍛錬、ツアー初戦の迎える折には素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるものと確信しています」と続けた。
ファンに対しては「大会中止が続き、現地観戦のみならずテレビ観戦もかなわない。心よりおわび申し上げます」とした。ツアー開始のめどが依然立っていない状況に、小林会長は「日々、状況が変化し、先の見えない大変な時期。JLPGAは選手と、活躍を楽しみにしてくださっているファンの皆さんとともに、ツアーの初戦に臨んでいければ」と話した。