志村けんさん、お約束の「アイーン!」で女子プロゴルフを盛り上げ宮里藍さんらを魅了


志村けんさん(左)と「アイーン」のポーズをする宮里藍さん

志村けんさん(左)と「アイーン」のポーズをする宮里藍さん

 新型コロナウイルスによる肺炎のため、29日に亡くなったタレントの志村けん(本名・志村康徳)さんは、女子プロゴルフ界の盛り上げにも尽力した。

 2011年まで例年10月に群馬県で行われていたSANKYOレディース。SANKYOのテレビCMに出演していた志村さんは大会最終日に会場にプレゼンターとして登場し、優勝者と喜びの「アイーン!」をギャラリーに披露することが恒例となっていた。志村さんと表彰式で「アイーン!」をするために優勝を目指すと公言していた女子プロは多かった。2009年大会に優勝した宮里藍さんも志村さんと一緒に「アイーン!」をばっちり決めて満面の笑みを見せた。

 私は2004年大会を取材した。優勝者は、その年に初優勝を挙げてブレーク中の北田瑠衣さんだった。表彰式で、北田さんと「アイーン!」を華々しく決めた後、志村さんに話を聞いた。

 “ナマ”の志村さんは、小学生の頃、実家近くの埼玉・新座市民会館で公開生放送された「8時だョ!全員集合」を幸運にも観覧できた時以来だった。志村さんは丁寧に応じ、北田さんについて「パットがうまい。それに明るいキャラクターが最高ですね」と語ってくれた。

 あの時の公開放送やテレビの中、つい先ほどの表彰式で見せた明るい表情とは対照的に、物静かな雰囲気だった。そして、一見のゴルフ担当記者に対して丁寧な対応だったことが強く印象に残っている。

 小学生の頃、毎週土曜日夜8時放送の「8時だョ!全員集合」を1週間の一番の楽しみにしていた世代のひとりとして、とても悲しい。心からご冥福をお祈りいたします。(記者コラム・竹内 達朗)

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