チャリティーカップ、吉本ひかるは16位 “松山式トレ”で飛距離アップ 今季こそ「優勝を目指してやりたい」


10番でティーショットを放つ吉本ひかる

10番でティーショットを放つ吉本ひかる

 ◆医療従事者支援チャリティーゴルフカップ supported by ELECOM 最終日(17日、兵庫・よみうりCC、賞金総額1200万円(男女600万円ずつ)、優勝賞金120万円)

 医療従事者を支援するためのチャリティーカップが16日から2日間、兵庫・よみうりCCで行われ、女子の吉本ひかる(21)=マイナビ=ら多くのプロ選手が参加した。初日、2日目ともイーブンパーの「72」で、女子の部の16位で大会を終えた吉本は「こうやっていろんな人と回って試合ができるのはありがたいし、アース(アース・モンダミンカップ)の前に良い練習になる」とうなずいた。

 開幕から17戦連続で大会が中止になり「モチベーションが上がらなかった」と振り返る。だが4月末に拠点を置く「ゴルフアカデミー中島」に松山英樹のトレーナーを務める飯田光輝氏が訪れアドバイスを受けたことで、状況が好転。「ゴルフにつながるトレーニングを教えてもらいました。縄跳びをやったり、自重でトレーニングをすることが多かったです」と明かし「軸がしっかりして、体幹も強くなりました。距離も伸びているかなと思います」と自身の変化を口にした。

 25日から始まる今季初戦のアース・モンダミンカップに向けては「仕上がりはまだ分からない。距離感とか完璧ではないし、感覚にも慣れていない部分もある」と不安ものぞかせる。しかし松山式トレーニングで得たものも大きかったようで「成長はしていると思うし、成績が出たらうれしい」と気合を入れた。昨季は2度のホールインワンを記録するなど、初のシード権を獲得。スポンサーも増え、今季は初Vへの期待も高まる。新型コロナウイルスの感染予防のためにフェースシールドをつけた記者に囲まれた21歳は「こんなに人に囲まれるのは久々」と笑みを見せながら、最後には「優勝を目指してやりたい」と力強く語った。

 今大会ではクラブハウスに寄付金箱が設置された。プロから集められた寄付金は、エレコム社など協賛各社から集められた500万円とともに、大阪市を通じて医療機関などに寄付される予定だ。

最新のカテゴリー記事