ベテラン宮本勝昌はプレーオフで敗れて2位もチャリティーカップに感激「プロとしては願ったり叶ったりの場」


10番、プレーオフで優勝を決めた香妻陣一朗(右)をグータッチで祝福する同組の宮本勝昌

10番、プレーオフで優勝を決めた香妻陣一朗(右)をグータッチで祝福する同組の宮本勝昌

  ◆医療従事者支援チャリティーゴルフカップ supported by ELECOM 最終日(17日、兵庫・よみうりCC、賞金総額1200万円(男女600万円ずつ)、優勝賞金120万円)

 医療従事者を支援するためのチャリティーカップが16日から2日間、兵庫・よみうりCCで無観客で行われ、ツアー通算12勝の宮本勝昌(47)=ハートンホテル=ら多くのプロが参加した。8バーディー、1ボギーの「65」をマークし、男子1位で初日を終えた宮本は2日目も「69」を記録。しかし、最後は通算10アンダーで並んだ香妻陣一朗(25)=フリー=とのプレーオフに敗れて、惜しくも優勝は逃した。

 それでも久々の大会に「うれしいですよね。チャリティーということで医療従事者の方の元に寄付金を届けてもらうという、プロとしては願ったり叶ったりの場。コースもすごくきれいで、コース管理の人が毎日手入れされていたのかな、感動しました」と笑顔で振り返った。

 今回の自粛期間中には、練習のかたわら料理にも挑戦したという。料理番組を見て、できそうと思ったものがあれば自ら買い物に行き、何度か台所に立った。しかし、肝心の出来栄えについては「あんまりおいしいのがなかったです」と苦笑いした。

 男子ツアーは開幕がまだ不透明な状況だが、25日からは女子の今季初戦・アース・モンダミンカップが始まる。「全員ゴルフに飢えていると思う」と今のプロゴルファーの思いを代弁した宮本は「ゴルフは野球やサッカーと違って大会ごとに主催者が変わるので、クリアしないといけない部分が他のスポーツより多い。だからこそアースをモデルケースとして、どういう風に開催されるか個人的には注目しています。成功はすると思いますけど、やった後でその後どうなるかを参考に、次につなげていってもらいたい」と訴えた。またこの先の大会も中止が決まっている中で、開催を決めたアース製薬に対し「どこかが1歩目を踏み出さないといけない中で、英断された。プロとしては頭が下がる。感謝しかないです」とうなずいた。

 男子についてはこの日、2020年と21年の国内男子ツアーを統合し、1シーズンとすることが発表された。外国人選手の問題など、女子以上にクリアすべき課題が多いが「なんとか良い落としどころを期待しています」と話した。

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