小林浩美会長とアース製薬・大塚達也会長が会見 感染予防策を徹底


小林浩美会長

小林浩美会長

 国内女子プロゴルフツアーがアース・モンダミンカップ(25~28日、千葉・カメリアヒルズCC)で開幕する。練習日の23日、会場で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長(57)、主催者・アース製薬の大塚達也会長(62)が同席でリモート会見を行った。大会は無観客で行われる。

 JLPGA・小林会長は「いよいよ開催を迎え、アース製薬の皆様、本当にありがとうございます」と感謝を述べ、「できる限りの感染予防対策を講じて参ります。現場での観戦がかなわないファンの方には、インターネット生中継で選手のプレーの醍醐味を感じてもらいたい」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で3月の開幕戦から中止が相次ぐ中、開催に踏み切った理由について、アース製薬・大塚会長は「我々としてはやるべきことをやり、準備を続けてきた。その中で緊急事態宣言も解除され、完全な形ではないにせよ、開催できることになりました。特別なことをしたわけではなく、社会的に要請されている課題に一つ一つ対応して、今の大会となったという状況であります」と説明した。

 全選手、キャディー、大会関係者らのPCR検査を実施した。大塚会長は「基本的には選手の方など、コロナ(の陽性)がないと思いたいですが、万が一発生した場合、クラスターを作らない、感染を広げないこと」と強調した。大会開催の指針では、陽性者が出た場合は中止も含めて検討としている。前週の米男子ツアーでは陽性反応が出た選手(ワトニー=米国)は棄権となり、大会は続行された。小林会長は「(米ツアーのように感染者だけ棄権するケースも)ありえます」と言及した。

 今回は前年覇者の申ジエ、大会2勝のイ・ボミら韓国勢を中心とする外国人選手が入国制限により、来日できず欠場となった。これについては「海外からも選手が参加して大会を盛り上げてくだされば、と今でも思っているが、打つ手がなかったということ」(大塚会長)、「外国人が入れないのは、協会も心を痛めている。各省庁に働きかけているが、国が決めること。どうしようもない」(小林会長)とそれぞれ述べた。

 アース製薬・大塚会長は今回の開催に関して、経費面では例年よりも負担は少ないと強調した。「無観客のため、ギャラリーのスタンドも、ローピングもない。ボランティアも入れてないですし、アルバイトも雇っていない。トータルな経費としてはプロアマも前夜祭もないので、PCR検査を(約)700人分負担したとしても、かなり経費的には減額になっている」と明かした。

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