国内女子プロゴルフツアー今季初戦のアース・モンダミンカップは25日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で無観客で開催される。17、19年賞金女王の鈴木愛(26)=セールスフォース=が24日、リモート会見を行った。
鈴木は「開幕の時期はもう少し後(8月か9月)を想定していた。思った以上に、ショットが間に合っていない。ドライバーの調子はいいんですけど、アイアンなど下から打つクラブで切り返しのタイミングがまだ調整できていない。体の柔らかさが、まだ出ていない。粘りも少ない」と状態を明かした。その上で「パターの調子はいいので、ショットでどれだけ(チャンスに)つけられるか。アウト(1~9番)でしっかり攻めて(一日)4つくらいスコアを伸ばしたい。優勝できれば一番いいけど、まずは4日間できるように。欲張らずにやりたい」と思い描いた。
23日には出場144選手がPCR検査を受け、「きょう結果が出るので、(陽性者が)誰もいなければ、あしたから安心してラウンドできる」と述べた。無観客試合については「ギャラリーがいて気持ちが高まる部分もあるので、さみしい。私は普段はマイペースな性格だけど、ゴルフになると気性が荒くなる。フラットにやってみたこともあるけど、(心の)波がある方がいいのかもしれない。練習ラウンドっぽくなる」と語った。
今回は15、16年にイ・ボミ(韓国)を賞金女王に導いた清水重憲キャディーを起用する。昨年5月以来2回目のコンビとなる。「清水さんをしっかり頼りたい。いろいろ相談しながら良いゴルフができるように」と楽しみにした。元々は、中止になった全米女子プロ(延期)で担いでもらう予定だったという。実績豊富な清水氏に「たくさんの優勝経験をされている。全て任せてもいいくらい。調子が悪くてもマネジメントに気を付けながらオーバーパーをたたかないであったり、私自身もさらに勉強になる」と、慣れない無観客の中、強力な味方に信頼を寄せた。