BMW選手権 松山英樹は2打差3位で3年ぶりV逃すも7年連続のプレーオフ最終戦進出 ラームが逆転優勝


 ◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ第2戦 BMW選手権 最終日(30日、米イリノイ州オリンピアフィールズCC=7289ヤード、パー70、賞金総額950万ドル(約10億783万円)、優勝171万ドル(約1億8140万円)、参加69人)

 首位タイで出た日米通算13勝の松山英樹(28)=LEXUS=は3バーディー、2ボギーの69で回り、通算2アンダーの3位で終えた。17年8月のブリヂストン招待以来のツアー6勝目はならなかった。

 大会カラーの青いウエアと白いパンツ姿で、松山は勝負の最終日に挑んだ。2番パー4でピン右上2・5メートルを沈めてバーディーが先行。続く3番パー4はラフからの第2打が、グリーン手前のバンカーにつかまってボギー。6番パー3は、グリーンの手前からパターで6メートルを沈めて伸ばした。

 1打差3位で前半を折り返したが、11番パー4で第2打をグリーン手前バンカーに入れてボギーで後退。15番パー5で第2打をグリーン右ラフへ運び、3打目のアプローチを30センチにつけて伸ばしたが2打届かなかった。

 初日は216戦目で自身ツアー初の単独首位発進。難設定の中でアプローチ、パットがさえて4年ぶりに首位で迎えた最終日だった。日本のエースは惜しくも世界ランク1、2位の二人には及ばなかったが、ホールアウト後、久しぶりの優勝争いを演じた収穫と反省点を冷静に口にした。

 「ショットが最後までなかなか思うようにコントロールできなかった中で、ここまで粘れたことはすごく収穫ですし。やっぱり勝つためには、パットもそうなんですけど、それ以上にやっぱりショット力がもっともっと大事になるな、というのは痛感させられました。また切り替えて、また次の試合に向けて頑張りたいなと思います」

 松山は年間ポイントランク10位となり、上位30人までが進める次週のプレーオフシリーズ最終戦、ツアー選手権(9月4日開幕・米ジョージア州イーストレイクGC)に日本人歴代最多7年連続での出場を決めた。日本人初の年間王者に挑む。

 ラフは長く、グリーンも硬いメジャー並みの難設定で、通算アンダーパーが5人しかいないタフな大会となった。世界ランク2位で、3打差6位で出たジョン・ラーム(25)=スペイン=が6バーディー、ボギーなしのベストスコア64をマーク。通算4アンダーで並んだ世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(36)=米国=とのプレーオフを1ホール目で制して、逆転優勝。ツアー通算5勝目を挙げた。

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