◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第2日(9日、米ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70)
日没順延となった第1ラウンドの残りに引き続き、第2ラウンドが行われ、初出場で昨年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=は10番から出て2バーディー、7ボギーの75で回り、ホールアウト時点で、暫定65位と予選通過圏内の通算5オーバーで終えた。
首位と3打差の通算イーブンパーの13位から出た渋野は初日絶好調だったティーショットが不安定で、出だしの10番パー4は左ラフに曲げてボギー発進。13番パー4と15番パー4は、第1打を右ラフに曲げてのボギー。16番パー5はグリーン右奥からの3打目のアプローチをミスしてボギー。それでも、18番パー4では、グリーン手前の花道からの3打目の寄せを転がしてチップインバーディーを奪った。
後半のアウトは3番パー4で、3メートルのパーパットがカップに蹴られてボギー。4番パー4も3オン2パットのボギー。5番パー3は、アイアンでピン左2メートルにつけてバーディー。8番パー3は、アイアンでの第1打をグリーン左奥のラフに外してボギーとなった。
フェアウェーキープ率は64・2%で、パーオン率も55・5%となかなか得意のショットでチャンスは作れず。計33パットだったが要所でしぶとくパットを沈めて、耐えしのいだ。
“スマイル・シンデレラ”は「もう本当に必死でしたね。微妙なパーパットも多かったので、かなり神経をやられましたね。風は昨日よりも無い中でピン位置がかなり難しそうだったのでイーブンパーで回れたらと思っていたが、なかなかショットが(チャンスに)つかなかったので。(18番で)チップインバーディーが入ってくれて、気持ちの切り替えができて、助かりましたね」と安どの笑み。英米遠征6連戦の最終戦だ。今大会前に目標に掲げた予選通過は確実となり「通ってしまえばこっちのものなので。この(決勝ラウンドでの)2日間で、自分のゴルフ人生の集大成を出せるように、頑張りたいですね」と力を込めた。
前日の強い風はおさまり、穏やかな晴天も、ピンが難しい位置に切られ、全体的にスコアは伸び悩んでいる。ジェニファー・カプチョ(米国)、ダニエル・カン(米国)が通算3アンダーで首位に並んでいる。