松山英樹、ZOZOチャンピオンシップ勝って来年は日本凱旋…今季はコロナ禍で米国開催


オンライン会見に出席した松山英樹

オンライン会見に出席した松山英樹

 米男子プロゴルフツアーのZOZOチャンピオンシップは22日、米カリフォルニア州のシャーウッドCC(7073ヤード、パー72)で開幕する。昨年大会2位で米ツアー日本男子歴代最多5勝の松山英樹(28)=LEXUS=が20日、オンラインでの大会公式会見に出席。「ディフェンディング王者として」と17年8月以来の優勝で、日本で開催予定の来年大会での“凱旋”を目標に掲げた。昨年大会覇者のタイガー・ウッズ(44)=米国=は得意コースで、ツアー歴代最多83勝目を目指す。

 コロナ禍で開催国が変わっても、日本のエースの目標がブレることはなかった。松山はオンライン会見で「もしここで優勝して来年、日本で開催されるのであれば、ディフェンディングチャンピオンとして行けますし、それに向けて頑張りたいなと思います」と、日米通算14勝目に向けた強い思いを口にした。

 米ツアーが日本初開催となった昨年大会は台風に見舞われ、1日は無観客開催となったが、3日間で計4万3777人もの大ギャラリーがコースに駆けつけた。母国で大歓声の中、責任感に燃えた“日本の怪物”はウッズとV争いを演じて3打差2位。日本のファンを沸かせたが、今年は新型コロナウイルス対策のため米国開催に。「去年みたいな雰囲気はないですが、やっていただけることにすごく感謝していて。また来年、日本であればそこで良いプレーをしたいな、という気持ちはある」と明かした。

 新型コロナの影響で、開催コースは変わるが「自分の求めているものを出せれば、自然と上位に行けると思います」と冷静に受け入れている。日本企業主催大会で日本人8選手も出場。5月に渡米後、コロナ対策を徹底しながら、世界最高峰のツアーで活躍を続けてきた第一人者は「日本人が多いので負けたくないというのもありますけど、やっぱり優勝争いをしていきたい」とうなずいた。

 予選ラウンドの組み合わせも20日に発表され、世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)、元世界ランク1位のジャスティン・ローズ(英国)と同じ注目組に入った。この日は日本ツアーメンバーでもあるジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)とともに練習ラウンド。「しっかりフェアウェーをキープして、バーディーパットをたくさん打つことが大事だと思う。ショットをしっかりと頑張りたいと思う」と松山。2年連続のV争いで、コロナ禍の日本を元気づける。

 ◆昨年のZOZOチャンピオンシップ 10月24~28日に千葉・習志野CC(7041ヤード、パー70)で米男子ツアー初開催。第1Rは国内初日では最多1万8536人の大観衆の中、ウッズが6アンダー、64で首位発進。松山は1打差2位につけた。25日の第2日は大雨で中止。26日の第2Rは無観客開催もウッズは64で回り、通算12アンダーで2差の単独首位。松山は67で4差3位へ後退した。27日の第3Rは2万2678人が詰めかけ、65の松山が2位浮上。66で回った首位のウッズと3差に詰めた。同日の最終Rは日没順延となり、28日月曜日にウッズが通算19アンダーで逃げ切って初代王者に。松山は3差2位と惜敗した。

 ◆ZOZOチャンピオンシップ

 主催の衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)は19年から6年のスポンサー契約を締結。米国開催の今大会は、世界ランクトップ10のうち8人と日本人8人(小平智、今平周吾、星野陸也、堀川未来夢、関藤直熈も)を含む78選手が出場する。72ホールストロークプレーで予選落ちはなし。無観客開催。賞金総額800万ドル(約8億4307万円)、優勝賞金144万ドル(約1億5175万円)で日本ツアーへの賞金加算はなし。会場のシャーウッドCCはサンタモニカ山脈の麓に位置し、帝王ジャック・ニクラウス(米国)設計で景観の美しいプライベートコース。

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