石川遼、米ツアーメンバー本格復帰へ初Vしかない「やっぱりここでプレーしたい」


ZOZOチャンピオンシップのオンライン会見に出席した石川遼

ZOZOチャンピオンシップのオンライン会見に出席した石川遼

 米男子プロゴルフツアーのZOZOチャンピオンシップは22日(日本時間23日)、米カリフォルニア州のシャーウッドCC(7073ヤード、パー72)で開幕。日本ツアー通算17勝で、公式会見2年連続出場の石川遼(29)=カシオ=は21日、練習ラウンドなどで最終調整した。オンラインの公式会見では「やっぱりここでプレーしたい」と、2013年から5年間、主戦場とした世界最高峰の米ツアー本格復帰への思いを吐露。今大会で悲願の米初優勝を飾り、参戦権を再びつかみ取る。

 世界最高峰の舞台で、再挑戦への思いがあふれ出た。石川は大会カラーの黒いウェア姿で会見。昨年、日本ツアーで計3勝して世界ランクは100位前後まで浮上。今年は約5年ぶりの海外メジャー2戦など、これで5戦目の米ツアースポット参戦となる。

 「海外でプレーする刺激は非常にあります。当然、自分が上達したり、成長すればまたPGA(米男子)ツアーに戻ってこられると思っています。すごく刺激的な舞台。魅力もありますし、またツアーメンバーとして、やっぱりここでプレーしたい」。17年まで主戦場とした米本格復帰への率直な気持ちを語った。

 09年に日本ツアー最年少賞金王となって参戦した米ツアーでは無勝利。飛距離重視のパワーゲームの傾向に合わせようとしたこともあり、16年2月には腰痛で一時休養もした。17年はティーショットに苦しみ、「ゴルフ力、総合力が落ちている」と予選落ちが続き、出場権を喪失。18年に日本で再出発し、昨年7月、日本プロ選手権で約3年ぶりの復活V。米ツアー再挑戦の足がかりとなる25年までの5年シードを手に入れ「現役でいるうちは世界基準を目指して」と、米ツアー返り咲きを誓っていた。

 2年ぶりの米ツアー出場だった昨年のZOZO―は51位。今大会のコースは米ツアーでは距離が短く、日本人向きだ。「パー5が5つあるが、グリーン周りにワナがある。伸ばしたいけど、難しいコース。しっかりマネジメントをして2アンダー、3アンダーを4日間続けられればいい」とゲームプランを練る。今年7月からウェッジを4本に増やし、100ヤードから140ヤードの距離の精度アップに取り組んできた。「その距離が残るホールが多い。どうやって(そこから)2回であがるのかがキーになる」とうなずいた。

 昨秋、日本で初開催された米ツアー大会。コロナ禍で今年に限って米国開催となる。「ZOZOさんのおかげで、アメリカでも開催していただけるのは、僕ら選手にとってはものすごく大きなチャンス。全力で頑張りたい」と石川。優勝で得られる米ツアー出場権も目指す4日間が始まる。

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