【牧野裕の目】金谷拓実、アイアン修正できれば逆転Vある


14番でバーディーパットを沈め、ガッツポーズする金谷

14番でバーディーパットを沈め、ガッツポーズする金谷

 ◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第3日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 雨と北風。大会公式発表の気温6度よりも体感温度は低かった。アイアンは1番手、場合によっては2番手、大きくなるタフなコンディションだった。

 その中で石川は好スタートを切ったが、9番でフェアウェーからの第2打をショートしてボギーをたたき、流れが悪くなった。それでも17番でバーディーを奪い、最難関の18番で2メートル強のパーパットをしぶとく決めたことは大きい。首位と4打差の6位。逆転優勝のチャンスはあるだろう。

 東京よみうりCCは8番から難しいホールが続く。石川は最終日、7番までに3つ伸ばし、優勝争いに加わりたい。そのためにはティーショットで使うドライバー、3ウッド、5ウッドの安定性を高めることが必要。朝の練習、調整が重要だ。

 金谷も18番をパーでしのいだことが大きい。首位と2打差の3位。ティーショット、アプローチ、パットは安定している。唯一、アイアンショットが左に曲がることが多いが、ここを修正できれば十分に優勝の可能性がある。

 首位の岩田、3位の谷原が優勝争いの中心になるのではないか。終盤に崩れた小斉平は気持ちを切り替えることが求められる。実力者の岩田、谷原。若手の小斉平、金谷。そして、石川遼。役者がそろい、とても面白い最終日になることは間違いないでしょう。(プロゴルファー)

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