男子ゴルフの元アマチュア世界ランク1位で、国内男子ツアー2勝の金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が31日、ゴルフ場リゾート開発会社の株式会社太平洋クラブ(東京・港区)との5年間のスポンサー契約締結を発表した。今後は、ウェアとバッグに同社のロゴマークをつけてプレーするという。
金谷はこの日、東京・中央区の銀座にある太平洋クラブ銀座「GINZA GOLF GARDEN」から、オンライン会見に出席した。2019年11月、国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ(太平洋クラブ御殿場コース)で、史上4人目となるアマチュア優勝を飾った。その縁もあって実現した、今回のスポンサー契約に「本当にうれしく思っています。私が世界一を目指すのを応援して下さって、このようなサポートをして頂けることになりました。楽しみです」と感謝の言葉を述べた。
次戦は4月の国内男子ツアー21年初戦、東建ホームメイトカップに出場する。世界ランクは現在、日本勢3番手の116位。東京五輪代表圏内2番手で同81位の今平周吾を追いかけているが、「東京五輪も目指しているので1試合、1試合一生懸命プレーして、世界ランクを上げたいです」と、うなずいた。今月、東北福祉大(宮城・仙台市)を卒業し、拠点を都内に移した。「(都内近郊の)太平洋クラブの施設でも練習していきたいです。残り2週間で、(最大の武器とする)パットの精度を上げていきたい」と意気込んだ。
かねてから海外志向も強く、「欧州ツアーで3年間でポイントランクの1位となって、米国でプレーしたいと思っています」と長期的な目標も口にした。2018年のアジア・パシフィックアマチュア選手権を制し、日本人アマとして初めてマスターズ、全英オープン、全米オープンの3つのメジャーに出場を果たすなど、アマチュア世界ランク1位も経験した。アマチュア世界一の称号「マーク・マコーマックメダル」をアジア人として初受賞しており「アマチュアとして世界一になったし、プロとしても世界一になりたいので、そこに向けて日々頑張っていきたいと思います」と実直な22歳は目を輝かせた。