女子プロゴルフツアーのフジサンケイレディスは23日から3日間、静岡・川奈ホテルGC富士C(6439ヤード、パー71)で行われる。出場選手は22日、練習ラウンドを行い、海を臨む名門コースをチェックした。ツアー通算7勝の佐伯三貴(36)=東北福祉大=は2019年の大王製紙エリエール以来、約1年5か月ぶりにツアーに出場。現在、東北福祉大などでコーチとしても活動する佐伯は「以前に比べ、技術は劣っていると思うけど、精神面は良くなっています。川奈では2回(2007、13年)優勝しているので、イメージもいい」と落ち着いた表情で話した。
東北福祉大の後輩の松山英樹(29)=LEXUS=がマスターズ制覇の偉業を達成したことも大きな刺激になっている。「昨日も電話で話をしました。『僕が勝ったので三貴さんも勝ってください』と冗談交じりに言われました」と笑顔で話した。
田辺ひかり(24)=伊藤園=が今季賞金ランク17位に躍進するなど、佐伯が指導する選手は続々と頭角を現している。「教え子と一緒に戦えることは楽しい。目標は予選通過して3日間、川奈でプレーすること。(結果は)宝くじみたいなものですね」。佐伯は大物らしい余裕を漂わせていた。
今大会は一日の上限を1000人とした有観客で開催される。今年8試合目で有観客としては3試合。入り口での検温、マスク着用、コース内の通路を広く確保するローピングなど感染防止対策を実施する。