◆女子プロゴルフツアーフジサンケイレディス第2日(24日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6439ヤード、パー71)
1年5か月ぶりにツアーに出場し、66位からスタートした佐伯三貴(36)=東北福祉大=が、5連続を含む7バーディー、2ボギーの66で回り、通算3アンダーまでスコアを伸ばした。ホールアウト時点で、首位と3打差の13位に急浮上した。
現在、東北福祉大などでコーチとしても活動する佐伯は2019年の大王製紙エリエール以来、約1年5か月ぶりにツアーに出場。初日は2オーバーの66位と伸び悩んだが、第2日は、ツアー通算7勝を誇る実力を発揮。8番から12番まで5連続バーディーを奪った。難関の17番パー3をボギーとしたが、最終18番パー4でバーディーを奪った。テレビカメラに向かってVサインをする余裕と貫禄を見せた。大会前日の22日には「以前に比べ、技術は劣っていると思うけど、精神面は良くなっています。川奈では2回(2007、13年)優勝しているので、イメージもいい」と落ち着いた表情で話していた。
東北福祉大の後輩の松山英樹(29)=LEXUS=がマスターズ制覇。大会前には松山の方から電話があり「僕が勝ったので三貴さんも勝ってください」と激励を受けたという。天下のマスターズ覇者の言葉が、にわかに現実味を帯びてきた。
佐伯が指導する田辺ひかり(24)=伊藤園=は初日に1打差2位と好発進。上位での師弟対決も注目される。
3番まで2バーディーを奪い、通算6アンダーとしてた吉本ひかる(22)=マイナビ=が首位浮上。首位スタートの永峰咲希(25)=ニトリ=は1番をボギー発進し、1打差2位に後退。先週のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝を飾ったルーキーの山下美夢有(19)=加賀電子=らも1打差2位に続く。