諸見里しのぶさん、私が優勝した時は全てを受け入れる覚悟を大事にした…5打差11人混戦の最終日を占う 


笑顔を見せる西村優菜

笑顔を見せる西村優菜

◆女子プロゴルフツアー ▽メジャー第4戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(8日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72=報知新聞社後援)

 6位から出たツアー1勝の西村優菜(20)=スターツ=が3バーディー、ボギーなしの69で回り通算9アンダーで3打差2位に浮上した。昨年11月の樋口久子・三菱電機レディスで6打差をまくってツアー初Vを飾った“逆転の西村”が、2000年度生まれ「ミレニアム世代」で初のメジャー制覇を狙う。09年大会女王の諸見里しのぶさんが最終日を占った。

 第3Rはピン位置が傾斜やバンカーのすぐそばに切ってあり、難しかったです。5打差に11人の混戦で、3アンダーまでの上位23人でメジャー優勝者は鈴木選手だけ。初優勝を狙う選手よりも優勝経験が豊富で、今年勝っている上田選手や岡山選手の方が精神的には優位。最後の最後まで諦めずに逆転優勝を狙ってくると思います。

 難設定で重圧のかかるメジャーの最終日を勝ち抜くには、まずパットの距離感が大事です。次にティーショットを狙ったところに運ぶこと。フェアウェーが日に日に硬くなって、想定よりも飛んでラフや池に入る危険性が増しています。一つのミスが致命傷になる可能性が高い。風やコースの変化を敏感に察知して、対応する頭脳と冷静さも求められます。

 私が優勝した時は、不運なことが起きても全てを受け入れる覚悟を大事にしました。気持ちの波を立てないように。高橋選手は出だしでリズムに乗れれば、3打のリードは大きいと見ています。(女子プロゴルファー=09年大会女王)

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