黄金世代の高橋彩華が12アンダーの首位で最終日へ「同世代には負けたくない」


3番、ティーショットを放ち笑顔で手を振る高橋彩華(カメラ・山崎 賢人)

3番、ティーショットを放ち笑顔で手を振る高橋彩華(カメラ・山崎 賢人)

◆日本女子プロゴルフツアー ▽メジャー第4戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(8日、茨城・茨城GC東C=6630ヤード、パー72=報知新聞社後援)

 9アンダーの単独首位で出た高橋彩華(さやか、22)=東芝=が、3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算12アンダーで単独首位をキープした。「昨日までよりピンの位置が難しかったが、その中で落ち着いてゴルフができた」と振り返った。

 パー4の4番で、残り120ヤードからの2打目をピンまで5メートルに寄せて、バーディー。前半を10アンダーの単独トップで折り返した。フェアウェー中央に大きな杉の木が生える16番では、1打目が木の右手前へ。残り140ヤードの2打目は難しいショットとなったが、傾斜もうまく利用してピンまで3メートルに寄せた。しっかりとバーディーパットを決めて、2位に3打差をつけた。それでも「優勝は全然考えていないです。『トップ10でいいや』と思うようにしている。(2位と3打差は)貯金ができたかなというくらい」と、あえて優勝を意識しないスタイルを貫いた。

 2日目には、大会コースレコードに並ぶ65をマークして、単独トップに浮上。速くて硬いグリーンが「いい感じにラインに乗ってくれる。打たなくていいから好き」と高橋。この日の5、12番では約2メートルのパーパットも冷静に決めて「取りこぼしがなかった」と、ボギーなしのラウンドを分析した。

 上位には、同じ98年度生まれの黄金世代が名を連ねた。3打差で2位の大里桃子(22)=伊藤園=と高橋は最終日最終組。臼井麗香(22)=ディライトワークス=は4打差の5位につけた。高橋は2人のことをそれぞれ、“桃子ちゃん”“レイチェル”(臼井の愛称)と呼ぶほど「(普段は)仲のいい友達」。しかし、優勝争いについて問われると「同世代には負けたくない」と目の色が変わった。

 ツアー初Vと、黄金世代10勝目へ「きょうまでみたいに自分らしいプレーができたらスコアが出ると思う」と、最終日を見据えた。

最新のカテゴリー記事