
初日、5アンダーで4位につけた政田夢乃(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(10日、北海道・真駒内CC空沼C=6688ヤード、パー72)
プロ2年目で札幌市出身の政田夢乃(24)=なないろ生命=が、地元でのツアー初優勝へ、首位と1打差4位の好発進を決めた。6バーディー、1ボギーで、今季自己ベストに並ぶ67をマーク。直近6試合で5度予選落ちと苦戦が続いていたが、慣れ親しんだ北の大地で復調の兆しをつかんだ。政田の北海学園札幌高の2学年後輩・内田ことこ(22)=加賀電子=、渡辺彩香(31)=大東建託=らが6アンダーで首位につけた。
応援が力になった。北海道の青空の下、政田の笑顔が輝いた。「気合を入れて1番からスタートできた。久々に60台で回ることができてうれしかった」。前半の11、12番のパー5でスコアを伸ばし、13番では130ヤードの第2打を9アイアンで30センチにからめて3連続バーディー。4試合ぶりの60台で好発進した。
ルーキーイヤーの昨年は8月のNEC軽井沢で優勝争いの末に2位に入るなど、トップ10入りが5回。今季は19位が最高と「すごく悔しい」シーズンを送っているが、今週はパターの変更が奏功した。センターシャフトのものを使っていたが、6試合ぶりにクランクネックに戻した。「パターが入って気持ちもすごく楽になって、ショットも気持ち良く打てるようになった」
高校時代に何度も回ったコースへは、車で40分の自宅から通っている。母・美奈子さんの手料理がパワーの源だ。「地元はやっぱり落ち着く。大好きなスープカレーや、おすしも食べられる」。好きなすしネタは「つぶ貝」と通な一面も。「地元で勝つことが一番の目標。優勝できるように頑張りたい」。故郷で初優勝をつかみ取る。(高木 恵)