◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 第2日(14日、神奈川・相模原GC東C=7298ヤード、パー72)
首位と2打差の11位からスタートした石川遼は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーにスコアを伸ばした。ホールアウト時点で首位と4打差の12位。優勝争い圏内に踏みとどまった。3打差の18位からスタートしたアマチュアの杉原大河(東北福祉大4年)が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算8アンダーで首位。ショーン・ノリス(南アフリカ)も首位に並ぶ。1打差の3位に星野陸也、今平周吾、比嘉一貴が続く。
この日の終盤、石川の運と不運が交錯した。15番、16番はいずれもディボット跡に入る不運に見舞われた。しかし、その不運を最終18番パー5で取り戻した。第1打でドライバーを振り切ると、ボールは右ラフへ。残り230ヤードの第2打を8アイアンで振り切ると、ピン左4メートルにつけるスーパーショット。イーグルパットは惜しく外したが、バーディーフィニッシュ。第3日に勢いをつけた。
15、16番のアンラッキーについて石川は「人生を通せば(運不運は)そろうと思います。生きていればいいこともあります」と達観した表情で話した。「18番の第2打はグリーンセンター、あるいはグリーンオーバーでもいいと思った。第3打でパターを持てる(2オン)確率は10%くらいかな。ピン横につく確率は1%くらい。15番、16番(の不運は)18番の第2打(の幸運)で使い切ったかも」と笑顔で話した。
首位とは4打差で残り2日。「アマチュアのレベルの高い選手も頑張っています。僕も優勝争いできるように」と前向きに話した。先週のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品最終日15番で首位に立ちながら、残り3ホールで2回の池ポチャを喫して2打差の7位に終わった。今週こそ、2019年12月の日本シリーズJTカップ以来、1年5か月ぶりのツアー18勝目を成し遂げるため、週末の戦いに挑む。