女子プロゴルフツアーのリゾートトラストレディスは27日から4日間、愛知・セントクリークGC(6605ヤード、パー72)で無観客で行われる。ツアー通算23勝で2月4日に第1子の男児の桃琉(とうり)君を出産した横峯さくらが今大会から復帰する。妊娠7か月だった昨年11月のTOTOジャパンクラシック(76位)以来、約半年ぶりの出場となる横峯は26日、“ママデビュー戦”に向けて意気込みを明かした。「心配もあるけど、楽しみの方が多い。出るからには優勝を目指してプレーします。カッコいいママでいたいですね」と笑顔で話した。出産から約3か月と3週で職場復帰する35歳の横峯に対し、父・良郎さんは「50歳でツアー優勝した岡田美智子さんの最年長記録更新を目指して頑張れ」とエールを送った。
※※※※※※※※※※※※
3~4年前、親子関係は疎遠になっていたけど、さくらに子供ができてから、また、電話で話すようになった。「子供は元気か?」とか普通の話だよ。「子はかすがい」というけど、うちは「孫はかすがい」だな。家族みんな健康で何よりだ。
妊娠7か月で試合に出て、産後、4か月弱で試合に復帰か。我が娘ながら、いい根性しているよ。サポートしてくれる旦那(森川陽太郎さん)や旦那の親御さんに感謝して、頑張ってほしい。
うちの(良郎さんの妻でさくらの母・絹子さん)も、3人の娘を産んで、1週間後には仕事をしていた。体が丈夫なことは横峯家の一番の財産だ。さくらも丈夫な体を持っていることに感謝を忘れてはいけない。
最後の優勝は2014年(大王製紙エリエールレディス)か。長いこと、勝っていない。賞金女王になった時(2009年)のゴルフを忘れてしまっている。簡単に言うと「コツ」だ。勝ちまくっていた頃、そのコツを体で覚えていて、頭で理解していなかった。だから、忘れてしまったんだ。
最近も、さくらとはゴルフの話はしていないけど、本気で勝ちたいのなら、そのコツをオレに聞きにきてほしい。確かに、一時期は親子関係が悪くなってしまったけど、応援している気持ちに変わりはない。それが親心よ。
さくらがコツを思い出せば、まだまだ、勝てる。
最近の日本女子ツアーは、うまい若手が続々と出てきているけど、良い意味の自信を持ってほしい。賞金女王を取った頃「もっとアプローチの練習をした方がいいんじゃないか?」とアドバイスしたら「必要ないよ。だって、18ホールでグリーンを外すのは1回か2回だけなんだから」と言っていた。それくらいショットに自信があった。そんな気持ちも大事だろう。
目標とすべきゴルファーは岡田美智子さんだろう。岡田さんは50歳で、1995年の大王製紙エリエールに優勝した。岡田さんのツアー最年長優勝記録の更新を目指してほしい。この前のレジェンズツアー(太陽生命元気・長生きカップ)の最終日(5月1日)に76歳で74のエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)を達成した。岡田さんは本当にすごいよな。
さくらも、家族と自分の健康に気をつけて、長くゴルフをしてもらいたい。息子にカッコいいママの姿を見せてやってほしい。(談)