◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第3日(29日、愛知・セントクリークGC=6605ヤード、パー72)
最終組が前半を終了した。
首位から出た工藤遥加は前半の9ホールを1バーディー、2ボギーの37で回り、通算9アンダーにスコアを落とし、首位タイでハーフターンした。
11番まで1イーグル、5バーディー、1ボギーと6つスコアを伸ばした大里桃子が11位から首位タイに浮上した。
1打差3位に吉川桃と、アマチュアの岩井明愛が続く。
今年12戦で5勝と絶好調の稲見萌寧は、11番まで消化し、5打差の11位で追っている。
2019年の前回大会覇者の原英莉花は、15番まで消化し、1オーバーの36位。
スコアを一つ落としながらも首位タイで踏ん張っている工藤の父はプロ野球ソフトバンク工藤公康監督。福岡で行われた、ほけんの窓口レディースに出場した2週間前に、尊敬する父と久しぶりに対面。「いつも、私を見てくれています」と工藤はうれしそうに話す。
プロ野球界屈指の理論派で知られる工藤監督は、ゴルフの技術面でもアドバイスをするという。「上から(ボールを)つぶす意識が強すぎるのでは? 練習ではロブショットをした方がいいよ」。今大会の躍進の理由のひとつは父の助言でもあった。父は現役投手として通算224勝。監督として5度の日本一。プロ11年目で念願の初優勝に向けて、父の勝負強さを発揮したいところだ。