賞金総額が女子の6分の1の男子ゴルフ ツアー選手権覇者の木下稜介「盛り上げたい」


練習ラウンドを行う木下稜介(左はキャディーを務める奥嶋誠昭コーチ)

練習ラウンドを行う木下稜介(左はキャディーを務める奥嶋誠昭コーチ)

 男子プロゴルフツアーのダンロップ・スリクソン福島オープンは24日から4日間、福島・グランディ那須白河GC(6961ヤード、パー72)で行われる。大会前日の23日、出場選手は練習ラウンドを行い、調整した。

 今大会の賞金総額は現在の男子ツアー最低額の5000万円(優勝は1000万円)。一方、同週開催の女子ツアーのアース・モンダミンカップはツアー史上最高の賞金総額3億円(優勝は5400万円)。しかも、女子は海外メジャーの全米女子プロ選手権の結果と合わせて今週の大会で東京五輪代表が決まる注目の一戦。賞金総額は女子の6分の1…。注目度でも圧倒されている男子ゴルフの存在感を示すため、日本ゴルフツアー選手権森ビルカップでツアー初優勝を飾った木下稜介は、日本男子ゴルフの盛り上げに意欲を示した。

 賞金ランクトップで東京五輪代表の星野陸也、賞金ランク3位の金谷拓実、賞金ランク9位の石川遼の注目選手も海外ツアー参戦の影響で今大会に出場しない。3週前の国内メジャーで念願のツアー初Vを果たした木下稜は「今大会は有観客で、熱心なファンが多い。僕に何ができるか分かりませんが、大会を盛り上げていきたい」と表情を引き締めた。

 今大会、木下稜には頼もしい“相棒”がいる。キャディーを務める奥嶋誠昭コーチだ。女子五輪代表の有力候補の稲見萌寧らも指導する奥嶋コーチはキャディーとしても活躍。「キャディーをやってもらうと、やはり、安心感があります。(奥嶋コーチには)『今年、キャディーをした大会は3位、優勝、優勝だから』とプレッシャーをかけられました。優勝を目指してプレーします」と木下稜は2大会連続優勝に向けて前向きに話した。

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