渋野日向子 米国での3か月「ショットに手応え」 逆転五輪へ「なるべく上位で。まだチャンスがある位置」


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権(24~27日、米ジョージア州アトランタ・アスレチッククラブ=6740ヤード、パー72)

 東京五輪代表争いの最終決戦で、日本勢4番手の世界ランク31位から逆転での代表入りを目指す渋野日向子(サントリー)が開幕前に意気込みを語った。

 3週前の全米女子オープン(予選落ち)後は「ほぼ毎日、練習していた。ショットは今まで通り。あとは全米女子オープンでアプローチ、パターで悔しかったので、そこを多めにやった。米国に来て3か月、だんだん自分の縦距離を把握して打てるようになってきている。ショットに関して手応えはある」と語った。攻略のポイントを「セカンドを打ちやすいところにティーショットを置くことが大事。バーディーチャンスにつけられるようなショットが打てるように」と見据えた。

 全米女子オープンでは笹生優花と畑岡奈紗のプレーオフをテレビ観戦し、「手に汗握るように、2人のプレーから刺激をもらえた。自分も、もっとがんばらなきゃと思った」と決意を新たにした。

 上位2人に与えられる東京五輪出場権争いでは5月以降は代表圏外に。渋野は「あまり気にしないようにしていたけど、日本代表で出たいという思いもある。4番手でかなり厳しい位置ではあるけど、そこまで気にすることなく回れたらいいかなと思う」と強調した。その上で「なるべく上位に食い込んで、まだチャンスがある位置ではある。今の自分の最大限の力を出すことができれば、まだまだチャンスはあるので頑張りたい」と力を込めた。

◆日本女子の世界ランク上位

〈1〉畑岡奈紗…11位

〈2〉稲見萌寧…25位

〈3〉古江彩佳…28位

〈4〉渋野日向子…31位

◆渋野が日本勢2番手に入る条件 最低条件は今大会で単独5位以上(稲見、古江が国内ツアーで予選落ちした場合、渋野が24ポイントを獲得すれば浮上する)。自力で2番手に入るには、今週2位(60ポイント)以上が必要。仮に稲見が優勝した場合も渋野が計算上では上回る。

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