諸見里しのぶさんが分析…渋野が「ミスをする時の傾向」ヘッドが上がり始めた


◆女子プロゴルフツアー 海外メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第1日(24日、米ジョージア州アトランタ・アスレチッククラブ=6740ヤード、パー72)

 渋野日向子(22)=サントリー=は初日に1バーディー、5ボギーの76で4オーバー93位と出遅れた。5位以上が最低条件の逆転での東京五輪切符獲得は、極めて厳しい状況。女子プロゴルファーの諸見里しのぶさんが、渋野の状態を分析した。

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 初日の渋野選手はちょっと苦しかった印象ですね。予選落ちした全米女子オープンの次戦が今大会で、メジャーの難しい設定の中、リズムや試合勘をつかむのが難しかったのかなと思います。

 中盤からショットは、フォローからフィニッシュにかけてヘッドが空高く上がり始めていた。渋野選手がミスをする時の傾向です。インパクトが合わなくて左右に曲げていました。緊張で上体の力が抜け切らなかったのかもしれません。注目される東京五輪代表入りもかかり、メジャーで3戦ぶりに予選を通りたい気持ちも強いんだと思います。

 パットのリズムや打ち方は、全米女子オープンよりもすごく良くなっています。打つ前にフォワードプレス(手元を目標方向に押し出す動作)を取り入れ、しっかり手が動くようになって。きちんとヒットして打ち切れている。午前スタートの第2日は2番、5番のパー5でバーディーが欲しい。集中していいパットを決めて、良い流れを作ってもらいたいです。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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