伊澤利光、首位キープ マスターズ4位01年より!「今年が一番楽しい」


1番でティーショットを放つ伊澤利光

1番でティーショットを放つ伊澤利光

◆男子プロゴルフシニアツアー ファンケルクラシック第2日(21日、静岡・裾野CC=7040ヤード、パー72)

 首位から出た伊澤利光(53)=フリー=が、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算8アンダーで首位をキープした。2001年にマスターズで4位、国内ツアーで賞金王に輝いたが「今年が一番楽しい」と話す実力者がツアー2年ぶりの優勝を狙う。シニア参戦1年目の阿原久夫(50)=Golf ZONE Hesaka=は6バーディー、ボギーなしの66で回るなど、4人が首位に並んだ。

 落ち着いたゴルフで伊澤が首位をキープした。1打差の単独トップで迎えた18番パー5。第1打を左の木に当て、ボールは林へ。なんとか外へ出したものの、2パットでボギー。それでも「あまり気にしていない」と焦りは一切なかった。

 安定感のあるショットに加え、パットも上向いた。今年に入って、北村晴男弁護士の長男でパッティングに定評のある北村晃一(36)=ダック技建=のリズム感を参考にした。メトロノームを用いて練習する北村の「2メートルでも10メートルでも変わらない」というリズムを体にしみこませた。

 2001年には海外メジャーのマスターズで当時日本人最高の4位。国内ツアーでは年間獲得賞金2億1793万4583円で初の賞金王を獲得した。その20年前と比較して、「今年が一番楽しい」と笑う。マネジメント会社が同じで、平均飛距離約290ヤードの小田孔明(43)=フリー=とプライベートでラウンドすると「前まではやられていたけど、今は(飛距離が)一緒ぐらい。当たった方が前に行く」と10歳差をものともしない好調ぶりだ。

 「パープレーでも、1オーバーでも受け入れられるようになった」と伊澤。泰然自若な精神と経験値で、2年ぶりのツアー優勝を目指す。(菅原 美沙)

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