◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(22日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)
正午に最大瞬間風速15・4メートルの強風が吹き荒れた中、初日から首位を走っていた東京五輪銀メダルの稲見萌寧(都築電気)が2バーディー、7ボギーの77と崩れ、小祝さくら(ニトリ)に逆転優勝を許した。特に後半9ホールはバーディーなしの6ボギーで42の大たたきだった。
完全優勝に向けて順調に歩みを進めていた稲見が、中盤から大失速した。4番、7番でバーディーを先行させたが、9番から12番まで、まさかの4ホール連続ボギー。2018年のプロ転向後、これまで連続ボギーのワースト記録(3ホール、4回)を更新。終盤も苦戦し、16番、17番で連続ボギーをたたき、小祝に逆転を許した。18番もボギーで2打差の2位に終わった。東京五輪はうれしい銀メダルだったが、今回は悔しい“銀メダル”。「(4連続ボギーは)2個くらいダブルボギーになってもおかしくないところがあった。そこまで何とか、しのいだんですけど、その辺から番手のミスがあった。しようがない、という感じです」と稲見はコメントした。
首位と4打差の5位から出た小祝は強風の中、4バーディー、3ボギーの71と堅実にプレーし、通算7アンダーで逆転優勝を飾った。通算6勝目、先週のNEC軽井沢72から2週連続で今季5勝目を飾った。8番終了時では最大6打の大差をつけられたが、驚異的な巻き返しで大逆転。賞金ランク1位の実力を見せつけた。
高橋彩華(東芝)、三ケ島かな(ランテック)も2位タイだった。