渋野日向子、1アンダー34位の全英を振り返り「今の現状を全部吐き出した」


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(22日、英国・カーヌスティ・ゴルフリンクス=6850ヤード、パー72) 賞金総額580万ドル(約6億3600万円)、優勝87万ドル(約9500万円)

 18位から出た2019年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は、5バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの75で、通算1アンダーの34位で終えた。

 1、2番で連続バーディーと好スタートを切ったが、第2打を水路に入れた3番のダブルボギーで流れを失うと、5番でもダブルボギー、6、7番でボギーと前半に4つスコアを落とした。後半は難関の16番でバーディーを奪うなど、スコアを1つ伸ばした。

 渋野は「1、2番といいスタート切れた中で、3番で自分で流れを壊してしまい、そこから戻すことができずに本当に悔しかった。最後の難しい4ホールを1アンダーで、16番で3日目のリベンジができたことが今日の中ではうれしかった」と振り返った。

 スタート前はトップと5打差。「まだチャンスはなくはない」という心境で「攻めて行くだけだと思って最初からやっていたが、なかなか最後まで続かなかった」。3番から6番にかけて一気にスコアを6つ落とす展開に、「そこでちょっと怒っちゃいました」と明かした。

 全英は19年に“スマイル・シンデレラ”として一躍注目を浴びた渋野にとって「特別な大会」である。前回覇者として臨んだ昨年はリンクスに大苦戦して予選落ちと悔しさを味わった。「去年に比べたら成長できると思うんけど、まだまだだなという風に思わされる全英だった。来年もっと強くなって、もっといい位置で戦えるように頑張りたい」と誓った。

 「できたところもあるし、悪いところも見せてしまった。今の私の現状を全部吐き出した大会だったのかな」と4日間を総括した。ラウンド中のメンタル面についても触れ、「連続ボギー、ダボを打っても次のホールでパーを取ったりとか、連続してスコアを落とさないようなゴルフを心掛けてやっていかないといけない。そういうところが一番」と強調した。

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