大山志保は3位に敗れるも「私もまだまだいけるという気持ちにさせてくれた」と前向き


9番で、稲見萌寧(右)にガッツポーズの見本を見せる大山志保(カメラ 今西 淳)

9番で、稲見萌寧(右)にガッツポーズの見本を見せる大山志保(カメラ 今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 21年メジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 最終日(12日、茨城・静ヒルズCC=6680ヤード、パー72)

 2位で出たツアー18勝の大山志保(大和ハウス工業)は5バーディー、2ボギーの69で通算14アンダーの3位となった。64の稲見萌寧(都築電気)が19アンダーでメジャー初優勝。4打差の15アンダー2位に、西郷真央(大東建託)が入った。

 大山は1番で2メートルを決めてバーディー発進し、最終組の西郷、稲見を含め、3人がトップに並ぶ展開となった。

 7番で10メートル、8番で5メートルを決める連続バーディーで稲見とともに再びトップに立ったが、9番パー5の第2打を池に入れボギー。後半の10、13番で伸ばし、意地を見せたが、最終18番をボギーとし、3位で終えた。44歳110日で歴代3位となる年長メジャー優勝はならなかった。

 ラウンド後は「うれしい気持ちと悔しい気持ちが半分半分です。うれしいのは、いいショットが何回も打てて、楽しいなあって。私もまだまだレベルアップできるんだ、という感触をつかめた。悔しいのは、9番で2オンを狙える場面で、体が起き上がって右にプッシュしてしまったことや、3番でチャンスを外してしまったのが残念」と振り返った。

 同組の22歳・稲見、19歳・西郷については「2人ともショットも素晴らしく、パッティングも20歳くらいとは思えないくらいのレベル。稲見さんは、ショットの高さのコントロールもできて、ここぞのパットも決めてくる。隙がなかった。オンとオフの切り替えもできて、集中力が素晴らしい」と絶賛した。

 2005、13年のツアー選手権リコー杯以来のメジャー制覇はならなかったが、4日間の戦いを振り返り、「収穫の多い1週間でした。まだまだいいショットも打てるし、もっともっと練習していけば上を目指せるという気持ちにさせてくれた。この難しいコースが自分のことを成長させてくれる。若い選手と回って刺激を受けて、成長できる。私もまだまだいけるという気持ちにさせてくれた」と前を向いた。

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