◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース 最終日(17日、6679ヤード、千葉・東急セブンハンドレッドC西C=パー72)
最終ラウンド(R)は降雨によるコースコンディション不良のため中止。第2Rを終えて通算12アンダーで首位に並んだ2人によるプレーオフ(3ホール)が行われ、古江彩佳(21)=富士通=が2ホール目にバーディーを奪って勝みなみ(23)=明治安田生命=を下し、ツアー3人目の同一大会でアマチュア&プロ優勝をつかんだ。渋野日向子(22)=サントリー=は最終Rをプレーできず、1差3位で自身初の2週連続Vを逃した。
渋野の表情から無念さがにじみ出た。第2Rを1打差3位で終え、自身初の2週連続Vを狙える位置につけた。だが、最終Rに向けたショット練習を終えた直後に中止を伝えられ、「あ~(第2R13番の)3パットで終わった。予報ではできると思って、やる気満々で来ていた。悔しいです」と異例の決着に率直な思いを明かした。
練習場で、最終日最終組対決を迎える予定だった同学年の勝と顔を合わせ「やっと一緒に回れる。これだけ雨が降っているから楽しんだ方がいいよね。傘もいらね!」と会話し、胸を躍らせていた。不完全燃焼に終わり「2人と回れるのを楽しみにしていたのに」と落胆した。
それでも優勝した前週のスタンレーレディスを含め、今大会で5戦連続のトップ10入り。「結果的に安定しているのでうれしい」と前向きに捉えた。初日に「気持ち悪い」と違和感が生じたショットでも第2R66で手応えをつかみつつあり「また目の前の一打に集中してやっていけたら」。この無念は次戦で晴らす。(京)