木下稜介、賞金ランク1位!3位で初の1億円突破「賞金王を取る気持ちは強くなりました」


2番、ティーショットを放つ木下稜介

2番、ティーショットを放つ木下稜介

◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 最終日(17日、滋賀・琵琶湖CC=6986ヤード、パー71)

 今季2勝の木下稜介(30)=ハートランド=が、通算11アンダーの3位に入り、賞金1183万円を獲得した。自身初の1億円の大台を突破し、賞金ランクトップに立った。単独首位スタートのショーン・ノリス(39)=南アフリカ=が大会史上最多アンダーパーの通算19アンダーで優勝し、通算6勝目で国内メジャー2勝目を挙げた。通算2アンダーで38位の米沢蓮(22)=東北福祉大4年=がローアマチュアを獲得した。

 冷たい風が吹き荒れた琵琶湖のほとりで、木下稜が賞金ランクトップに浮上した。国内最高額の大会で3位に入り1183万円を獲得。今大会15位だった米国のチャン・キム(31)=PING=を逆転し、「優勝できなくて悔しいですけど、最低限の3位。賞金ランク1位になれたのはうれしい」と少し表情を緩めた。

 前日(16日)の第3ラウンドは、気温25・8度、風速0・7メートルの好条件下で伸ばし合いが展開された。しかし、この日は早朝まで降った雨で気温が低下。気温17・4度、風速3・1メートルとコースが“別人”のように様変わりした。木下稜は7月の全英オープンで特有の風と闘ったものの「全英での経験を生かすことができたとは思うけど、スコアを思ったほど伸ばすことができなかった」とイーブンパーに終わった一日を悔やんだ。

 21日からは日本開催の米ツアー・ZOZOチャンピオンシップ(千葉・アコーディアゴルフ習志野CC)に出場する。同学年の松山英樹(29)=LEXUS=ら、つわものぞろいだが「優勝目指して頑張ります」と気合。悩んでいた米下部ツアーの予選会参加を見送った30歳は「賞金王を取る気持ちは強くなりました」。海外で活躍する選手たちから刺激を受け、日本で一番を目指す。(菅原 美沙)

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