◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 公式練習日(20日、千葉・アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70)
米男子ツアー日本男子歴代最多6勝で、3年連続3度目の出場の松山英樹(LEXUS)が、オンラインによる大会公式会見に出席した。「また日本でプレーできるのはうれしいです。2年ぶりの習志野CCでの開催ですごく楽しみ。東京五輪は無観客開催でファンの前でプレーすることは無かった。(一日5000人の)上限はある中ですが、ファンが来てくれることを信じて良いプレーを見せられるように頑張りたい」と意気込みを語った。
同じ会場で開かれた2019年大会では、米ツアー歴代最多82勝目を挙げて初代王者となったタイガー・ウッズ(米国)と優勝争いを繰り広げ、3打差の2位となった。「(憧れの)タイガーとの優勝争いはすごく貴重な経験。82勝目を阻止するように最後の6ホールはすごく頑張ったつもりでしたが、全然及ばなかった。色んなマネジメントの仕方などが、すごく勉強になりました」と振り返った。
19日は目沢秀憲コーチとともに10番からの9ホールを練習ラウンド。この日は、米ツアー1勝の今田竜二(44)、東北福祉大の後輩・金谷拓実(23)、久常涼(19)と同組で18ホールの練習ラウンド。終始、和やかな雰囲気の中、大会中のピン位置を想定し、早藤将太キャディー、目沢コーチとともに、グリーン周りのアプローチ、パターとスイングを入念に確認して回った。
この日は風が強く、得意のショットのコントロールに苦労する場面も見られた。「ちょっと時差ぼけがある。ゴルフの状態は正直、かなり悪いですけど、しっかりいいプレーができるように、残りの時間を使っていきたい」と、予選落ちのない大会で尻上がりでの復調を期す。完璧主義者は、現状について「ショットも、パットも、アプローチも全部が自分が求めているレベルには到底及ばない。(4月の優勝した)マスターズが10だとしたら、1もないような状態」と厳しく自己評価した。
米国からの移動も挟んで3週連続の出場。前週の米ツアー、CJカップでは、グリーン上で苦しんで59位だった。4位となった8月の東京五輪以来の国内戦となる。無観客だった五輪とは異なり、今大会は一日上限5000人の有観客開催。2年前と同じく地元ファンの大声援が、4月のマスターズで日本男子初のメジャー王者となった日本のエースを後押ししそうだ。「苦しい戦いになると思うが、日本での開催なので少しでも良いところを見せたい」とアジア初のマスターズ覇者のプライドもにじませた。
21、22日の予選ラウンドは東京五輪金メダルで、マスターズで優勝争いを演じた宿敵ザンダー・シャウフェレ(米国)と藩政琮(台湾)と同じ大会最注目組だ。「ザンダーとは今年、マスターズと五輪で回っていますけど、お互い良いプレーができると思う。藩とは、プレジデンツカップでコンビを組んでいるので、良いプレーができるのでは」と前向きにとらえていた。