今田竜二が明かす、松山英樹は前日練習ラウンド17番で「少しつかんだかな」


18番、第2打を放つ松山英樹(中央)(カメラ・山崎 賢人)

18番、第2打を放つ松山英樹(中央)(カメラ・山崎 賢人)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(21日、千葉・アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70)

 4月のマスターズで日本男子初のメジャー制覇を果たした松山英樹(29)=LEXUS=が、ツアー競技としての“凱旋試合”で日本のファンの大喝采を力に変えた。6バーディー、ボギーなしで大会自己最少スコア64。首位と1打差の6アンダー、2位につけ、自国開催の米ツアー初制覇へ好発進した。昨年からのコロナ下では国内男女ツアー最多の観客が詰めかけた中、マスターズ王者のプライドと底力で好ショットを連発した。63で回った日本ツアー3勝の岩田寛(40)=フリー=が単独首位。プロゴルファーの今田竜二は、松山が前日練習ラウンドの17番で「少しつかんだかな」と話していたエピソードを明かした。

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 松山選手はこの試合にしっかりと調子を合わせてきました。私も選手として出場する機会をいただき、20日の練習ラウンドで一緒に18ホールを回りました。その時はあまり調子が良くなさそうでしたが、17番でティーショットを2球放ち、フェアウェーのど真ん中に運びました。1ヤード以内の幅に収まる完璧な打球で、本人も「少しつかんだかな」と話していました。

 小細工するのではなく、自分のスイングをしっかり持ちたいというタイプですから、手応えがあったのでしょう。この日のスコアも全く驚きはありません。以前より性格もゴルフも全てにおいて余裕が出てきました。マスターズを勝ったことも大きかった。日本のファンの前で勝ちたい気持ちはすごく強く、ギャラリーの声援も力になります。最終日に松山選手が優勝争いしていることは間違いないのではと思います。(今田竜二=プロゴルファー)

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