岡山・作陽高3年・尾関彩美悠が1差2位で最終日へ「トップ合格したい」


1番、尾関彩美悠がティーショットを放つ 

1番、尾関彩美悠がティーショットを放つ 

◆女子ゴルフ ▽最終プロテスト第3日(4日、京都・城陽CC=6400ヤード、パー72、参加112人)

 6月の日本女子アマチュア選手権を制した尾関彩美悠(あみゆ)が1打差2位でスタートし、3バーディー、3ボギーの72。通算6アンダーで1打差2位をキープした。初日71、第2日は67をマークし、3ラウンドともにオーバーパーなしは、首位の高久みなみと2人だけ。「風も強くて、ピン位置も難しくてなかなかスコアが伸びない中、17番と18番のバーディーでしっかりイーブンに戻せたのは、気持ち的にも明日への自信になりました」と胸を張った。

 前半で1つスコアを落とし、後半も14番で第1打を右に曲げてのボギーをたたいた。この時点で2つスコアを下げていたが「残り4ホールでバーディーを2つ取ろうと決めて、攻めた」。17番パー4で残り110ヤードからの第2打をピッチングウェッジでピンそば20センチにつけてバーディー。18番も5メートルを沈めてスコアを戻した。「前半はあまりショットやマネジメントが良くなくて、集中もできていなかった。でも後半のボギーをきっかけにしっかり集中して、気持ちを切り替えられたのが良かった」とうなずいた。

 日米ツアー通算7勝の渋野日向子や、国内男子ツアーで活躍する久常涼らを輩出した岡山・作陽高の3年生で、プロテストは初挑戦だ。1打差2位の好位置で迎える最終日へ「さすがに2日目から緊張は全くないです。ここまできたら緊張というより、プロテストに出られていることに感謝し、楽しんでプレーしています。プロテストで最終日、最終組で回れるのはプロになってからも、いい経験になると思う。今までやってきたことを発揮できるよう一打に集中して、できたらトップ合格したい」と表情を引き締めた。

 72で回った高久が通算7アンダーで単独トップをキープした。第3ラウンドを終えて通算15オーバーまでの計85人が、5日の最終ラウンドに進出した。

 ◆最終プロテスト 4日間、72ホールのストロークプレーで行われる。54ホール終了時点で80位タイまで、または20位に8打差の選手のうち、いずれか多い方が最終ラウンドに進出。20位タイまでが合格となり、入会日は2022年1月1日。合格者の第1位の1名には来季のツアー出場権を懸けた最終予選会(30日~12月3日、静岡・葛城GC宇刈C)の出場権を付与する。

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