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ジャパンゴルフツアー選手会の時松隆光会長(左)と池田勇太副会長兼事務局長
男子ゴルフの石川遼(カシオ)が帰国後の適切な隔離措置をせず、一般客が利用するゴルフ場で練習したことなどを写真週刊誌「FLASH」に報じられ、選手会と日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長を辞任する意向を示した件について、選手会の時松隆光会長と池田勇太副会長兼事務局長が10日、取材に応じた。
時松会長と池田副会長兼事務局長は9日夕方に静岡県内のツアー会場内で選手会の臨時理事会を開催したことを明かした。同日午前中には、選手会の「幹部会」と呼ばれるメンバー(時松、池田、小鯛竜也、市原弘大)で話し合いをもってからの臨時理事会開催となった。JGTOが近日中に行う予定の、懲罰・制裁などを決定する臨時理事会とは別のもの。
選手会としては、石川から選手会副会長と理事を辞退したいとの申し出を文書で受けたが、副会長の辞任を受理。一方、理事職については慰留している段階だという。時松会長は「去年と今年の2年間、理事のメンバーで一丸となってやってきた。何とかあと1か月、ともに頑張ろうと、理事を続けていただけないかと選手会の理事(の意見)が一致して、石川選手から返事を待っている状況です」と説明した。
池田副会長兼事務局長も「そういう形で石川選手サイドには(理事を慰留する意向を)投げている。今後、我々の要望に対してお受けになるのか、お断りされるのか、事務局側で受けて最終的に選手会理事会で決定する手順となっている」と補足した。
また、会見では石川が選手会の理事、幹事19人全員に謝罪の意向をすでに伝えていることも明かされた。
選手会は9日に、時松会長、池田副会長兼事務局長、小鯛副会長名で談話を発表。「今回の出来事を戒めとするべく、選手各人が今一度自分を見つめ直し、気を引き締めて参る所存です」と再発防止の徹底を誓った。