◆男子プロゴルフツアー カシオ・ワールドオープン 第1日(25日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)
アマチュアの中島啓太(21)=日体大3年=が2バーディー、1ボギーの71で1アンダーの47位で滑り出した。今月のアジア・パシフィックアマ選手権で優勝後初のツアーは調整不足も、大会最注目組で存在感。9月にツアー史上5人目のアマVを果たした若武者は次週のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月2日開幕・東京よみうりCC=報知新聞社主催)に大会3人目のアマでの出場を決めている。堀川未来夢(28)=Wave Energy=が8アンダーの単独首位。
本調子ではないが、アジアアマNO1ゴルファーの実力の片りんを見せた。中島は33パットとグリーン上で苦戦も、頭脳と総合力でカバーして親交が深い賞金ランク3位の金谷拓実(23)と同じスコアで回って拍手を浴びた。「すごくいいペアリングで、楽しみながらゴルフができました」と金谷とともにアマ日本代表で一緒だった久常涼(19)にも感謝した。
今月8日にアジアアマから帰国した。自主隔離中に急性胃腸炎となり、体重は3・5キロ減り69キロに。22日に新型コロナ予防のワクチン接種を受けたところ、24日は副反応が出たため、練習を途中で切り上げた。「久しぶりでどんなミスが出るか分からないので、無理をしないように。明日もアンダーパーで回れたらいい」と尻上がりに調子と順位を上げていく。(榎本 友一)