賞金女王の稲見萌寧を支えた奥嶋誠昭コーチも喜びひとしお「この2年ずっと苦しんでいた」


奥嶋誠昭コーチ(左)と稲見萌寧

奥嶋誠昭コーチ(左)と稲見萌寧

◆報知新聞社後援 ▽女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(28日、宮崎・宮崎CC=6543ヤード、パー72)

 稲見萌寧(都築電気)は73で回り、通算イーブンパーの9位で終えた。古江彩佳(富士通)は72で、6アンダーの3位で逆転賞金女王はならず。稲見が2007年上田桃子の21歳156日に次ぐ、22歳122日での年少2位となる、初の賞金女王に輝いた。

 2018年オフから稲見萌寧を指導する奥嶋誠昭コーチ(41)は今週、キャディーとして支え、試合後に喜びを語った。

 奥嶋コーチ「ストレートにおめでとう、って言いました。(コロナ禍で)2年間、通常のシーズンよりも長かった。その分、思いもたくさんある。僕も疲れました。

 (活躍の要因は)パターが入るようになったのが一番です。ショットの精度、調子は一昨年の方がよかった。一昨年が終わり、本人も『距離を伸ばしたい。パーオン率を上げたい』と。距離はトレーニングして成功したが、精度を上げるという部分はうまくいかなかった。この2年間、ずっと苦しんでいたと思う。

 (シーズン9勝)僕もそんなに勝つとは思っていなかったし、本人も思ってなかった。本人が望む永久シードとかを目指して、これからも調子に乗らず、コツコツとやっていってほしい」

 ◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年3月26日、神奈川県生まれ。41歳。東京・堀越高卒。2011年に横浜市内の「ノビテック・ゴルフスタジオ」でアマチュアの指導を開始。18年からツアープロの指導を始め、男子ツアー15勝の谷原秀人らを指導。同12月に稲見と契約し、高橋彩華、今季男子ツアー2勝の木下稜介らのコーチを務める。

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