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4番のグリーンで笑顔を見せる木下稜介
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年ツアー最終戦 日本シリーズJTカップ(12月2日から4日間、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
賞金ランク2位で逆転での賞金王を目指す木下稜介(ハートランド)は1日のプロアマ戦後、同じ奥嶋誠昭コーチに師事し、賞金女王に輝いた稲見萌寧(都築電気)から大会前に“辛口エール”を送られたと明かした。
前週の女子ツアー最終戦で9位に入り、賞金女王に輝いた妹弟子の稲見とのやり取りで「(賞金王を取って)続いてくださいね」とのメッセージを受け取った。木下は同週のカシオワールドオープンで予選落ちしたこともあり「調子があまりよくないんだけどな」と返すと、すかさず稲見から「まだまだ気合と根性が足りないです。最後くらい見せてください」と、活を入れられたという。
「逆に怒られてしまいました」と苦笑した木下は「はい、頑張ります」と敬語で返信したと明かした。稲見のことを「プレッシャーもあって苦しかったと思うけど、本当に気持ちが強い選手。年下だけど、見習う点がたくさんある」と尊敬のまなざしで語った。
逆転賞金王には優勝か単独2位以上が必須条件。「1位の選手(C・キム)と(1239万円)差が開いているし、優勝しか賞金王はないと思っている。気合で真っすぐ飛ばして、根性でパターを入れる。気合と根性で優勝をもぎ取れるように」と、後輩からの激励を胸に全力プレーを誓った。