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通算12アンダーで優勝を飾り、谷口拓也キャディー(左)と笑顔を見せる谷原秀人(カメラ・相川 和寛)
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(5日、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
単独首位で出た43歳の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)が通算12アンダーで逃げ切って、歴代4位の大会年長優勝で2016年日本プロ選手権に続くメジャー2勝目を達成した。序盤は我慢の展開も終盤に得意のパットがさえ、3バーディー、2ボギーの69で、通算16勝目。3年シードを獲得した。
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有言実行を果たした。谷原のキャディーを務める谷口拓也(42)は「かっこいいですよ。(先月に)『日本シリーズ、最後は狙っていこうか』と話して、本当に優勝したからね」と、狙い通りだったことを明かした。タッグ2勝目を決めたグリーン上では「(特に会話は)しなかった。すごい冷めた2人」と笑い飛ばしたが、表彰式後は最高の笑顔で記念写真に納まった。
ツアー通算3勝で19年限りで第一線を退いた一ノ瀬優希と同年9月に結婚し、翌年10月には第1子の長女をもうけた。妻は来年のツアー出場権をかけた予選会(QT)に再び挑戦するなど復帰を目指している。谷口は「(谷原が)1年に2回も勝ってくれて、彼女のやる気にもつながると思う」と、もう1人の“相棒”の背中を押す勝利を喜んだ。(竹内 夏紀)