石川遼は1アンダー 172日ぶり出場に「緊張はあった」2年間求めたスイングには「収穫」


9番、サングラスに絡まった髪の毛を苦心の末にほどき、照れ笑いをする石川遼

9番、サングラスに絡まった髪の毛を苦心の末にほどき、照れ笑いをする石川遼

◇日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第1日(31日、三重・東建多度CC名古屋C=7062ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、昨年10月以来、172日ぶりのツアー出場となった石川遼が、2バーディー、1ボギーの70で回り、1アンダーでホールアウトした。現時点で暫定34位につけている。

 スタートホールの10番第1打は右ラフへ。第2打でしっかりグリーンを捉え、パーで滑り出した。「久しぶりの試合で緊張はありました。かなり硬いスタートになりましたね」と苦笑い。それでも15番パー4では残り100ヤードからの第2打を56度ウェッジでピンそば約30センチにピタリ。開幕前に「ピンを狙うショット」と課題に挙げて、今大会から異例のウェッジ5本態勢を敷いたが「狙い通り」のお先バーディーで伸ばした。

 22年初戦でまだ試合勘を戻している最中だが、大きくうなずく収穫もあった。後半の1番の第2打で新たに投入した43度ウェッジを握った。残り150ヤードから「しっかり打った」と球はピン奥方向12メートルへ。「キャリーで160ヤードとか。(1番手上げた)8アイアンよりも飛んでいる」。久々の実戦で「まだ距離を把握し切れていない」中だが「再現性のあるスイングの中であれだけ飛んだのは収穫でもある」と成果を口にした。

 20年3月から「再現性」を求めてスイング改造に着手。この2年間は浅いトップの位置から効率良く力を伝える理想のスイングを追い求めてきた。トレーニングもスクワットなどを基盤にスイングに特化したものに取り組み「丸2年で理想のスイングができている中で飛距離は落ちていない。(スイング改造は)次のフェーズに入ってこられている」と手応えを語った。

 第2日は午後スタート組で、例年は風がキーになる。「一緒に回っていたチャン・キム選手、池田勇太選手の安定したプレーを見てすごいなと思った。2人に食らいついていけるように。我慢のゴルフができるように頑張りたい。スイングも意識しながらやっていきたい」と約半年ぶりの復帰戦で上位争いを見据えた。

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