◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社特別協力 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(10日、埼玉・石坂GC=6475ヤード、パー72)
昨年大会覇者の稲見萌寧は5打差13位で出て1イーグル、5バーディー、4ボギーの69で回り、通算6アンダーで今季自己最高の2位に入った。「久しぶりに上位でできて、バーディーも取れたので良かったですね。パッティングも狙ったところに打てたし、全体的に良くはなっている」とスッキリした表情で語った。
1番パー5(480ヤード)でいきなり見せた。フェアウェー右サイドから残り210ヤードを5ウッドでピン手前10メートルに着弾させ、転がって3メートルへ。下りのフックラインを入れてイーグルを奪い、観客から大きな拍手を浴びた。3番、4番でも5~6メートルのバーディーパットを決めて一時、1打差まで詰め寄った。17番では4メートルのバーディーパットで「フラットやや上りのちょいフック」の複雑なラインを決め切った。
今大会と同じコースで行われた19年のセンチュリー21レディスでツアー初優勝。今回は大会連覇との“ダブルディフェンディング”大会として挑んでいた。最も多くのギャラリーを引き連れてプレーし「今日はたくさんの方が来てくれて楽しかったです。久しぶりな感じでした」とニッコリ笑った。
次戦は15日開幕のKKT杯バンテリンレディス(熊本)に挑む。昨季9勝を挙げて賞金女王に輝いた22歳。大きなプレッシャーも受け止めながら今季は「まず1勝」に向かう。開幕戦で10位になって以降は足踏みしていたが、今大会で今季自己最高の4位発進から上位争いを演じ「なるべくこれを続けられるように頑張りたい」。充実の表情で次戦に向かって行く。