今季メジャー初戦第2日 林菜乃子が今季初の師弟コンビで7戦ぶり予選突破確実に涙 「試合に出たくないと感じてしまって」


林菜乃子

林菜乃子

◆日本女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(6日、茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 プロ5年目の林菜乃子が31位で出て2バーディー、5ボギーの75で回り、通算3オーバーの暫定32位で、7戦ぶり今季2度目となる予選通過を確実にした。

 24歳は昨季、賞金ランク53位&メルセデスポイントランク52位で今季前半戦の出場権を獲得した。「絶対にシードを取りたい」と目標を立てて臨んだ今季は3月の開幕戦から出場し、Tポイント×ENEOSで15位。ところが、その翌週から前週まで6戦連続の予選落ち。「ショットは右にも左にも曲がるし。パター、アプローチともに手が動かなくなって。試合に出たくないと感じてしまって。連続予選落ちは結構きつかったです…」と振り返る。

 そこで、国内男子ツアー通算5勝の師匠・芹澤信雄(62)に今大会のキャディーを依頼し、今季初&通算3度目の師弟タッグを結成した。スイングをチェックすると、クラブを持つトップの手の位置が「ヘッド2個分低くなっていて、持ち球の(左に飛び出して弧を描いて右へいく)フェードが打てなくなっていた。そこを直すところから見直しました」と振り返る。

 初日はパープレーで滑り出すも連日の強い日差しで硬く、速くなったグリーンに第2ラウンドは苦戦。前半は、4ボギーの40で予選通過ラインよりも下位でハーフターンした。「もう思い切ってやるしかないぞ。ここからしっかり」との師匠の熱い励ましに目が覚めた。

 後半、折り返してすぐの1番で残り103ヤードからの48度ウェッジでの第2打をピンそばにつけて、この日初バーディー。4番も、アイアンショットでピンそばにつけてバーディーを奪ってグリーンを取り囲んだギャラリーから大きな拍手を浴びた。

 ホールアウト時点で予選通過を確実とすると「メジャーだけは予選を通っておきたかった。芹澤プロのおかげで後半、持ち直せて良かったです。ショットでピンそばにつけて、バーディーを取れたのは成長かなと思います。コースは難しいですが明日、明後日で伸ばせるだけ伸ばしたいです」と涙目で意気込んだ。

 キャディーとして愛弟子を懸命に支えた芹澤は「何とか予選だけは通らせてあげたかった。自信を持ってプレーできれば、力は持っていますので。今週を、リランキングやシード獲得へ向けたいいきっかけにしてもらいたいですね」と笑顔を取り戻した愛弟子を見て、ほおを緩めていた。

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