渋野日向子、今季国内ツアー初出場も74で2オーバーの67位発進「もどかしい。内容も最低で10点」


ハーフターンの1番で軽食をとる渋野日向子(左)と稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

ハーフターンの1番で軽食をとる渋野日向子(左)と稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第1日(19日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6713ヤード、パー72)

 今季国内ツアー初出場の渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの74で2オーバーの67位と出遅れた。米国仕込みのプレーを披露したかったが「もどかしい。内容も最低で10点」と厳しく自己評価した。予選通過は60位まで。4日間プレーし、今後の米ツアーにつなげるため巻き返しを図る。同組で明暗が分かれ、昨年覇者の稲見萌寧(22)=Rakuten=は68で2打差3位と好発進した。

 午前7時40分の早朝スタートにもかかわらず、大勢のギャラリーが渋野のプレーを見守った。昨年11月以来、半年ぶりの国内ラウンドは2オーバーと、思うようなゴルフができず。「スタートホール(10番)に行く道で拍手で迎えられて、すごくうれしかった。応援を力に変えられず残念な結果」と肩を落とした。

 開始の10番で1・5メートルの好機を逃すと、15番で初ボギー。奥に切られたピンを攻めた結果、第2打をグリーン奥にこぼし、5メートルのパーパットも外した。「手前ピンの(グリーン)手前、奥ピンの(同)奥と、外してはいけんところでミスするショットが何回かあった。もどかしい感じ」と反省の言葉が並んだ。

 後半も2、3番でグリーンを外して連続ボギー。パーオン率は全体15位の66・67%とまずまずも、パット数は32と耐えられなかった。前日(18日)会見では「一打一打、悔いのない攻め方をしたい」と語ったが、「欲に負けたな、という感じ。ゴルフの内容も最低で10点」。自己採点に厳しい表情だ。

 今季、米ツアーではトップ10が3度と、序盤の活躍で目標だった来季シード権を確実にした。5月初旬に帰国し、岡山の実家ではコンディション調整とリフレッシュを兼ねてソフトボールの打撃練習も行うなどして過ごした。家族には「(キャッチボール用の)グラブを米国に持っていきたいな」と話し、心のエネルギーをチャージしてきた。

 第2日(20日)の巻き返しを期す。「攻めるところはしっかり攻めて、手前すぎたり奥すぎる(ピンの)ところはしっかりマネジメントできたらいい。最後まで徹底してできるように」。ラウンド後は強い日差しの下、入念にショットの修正に励んだ。次戦、6月2日開幕のメジャー・全米女子オープン(米ノースカロライナ州)に弾みをつけるためにも、攻めの姿勢を貫く。(岩原 正幸)

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