◆日本男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 第1日(9日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)
ツアー1勝の飛ばし屋・池村寛世(ディライトワークス)が10バーディー、1ボギーの9アンダーをマーク。通算7勝の宮里優作とともに、首位に並んでホールアウトした。
報道陣に囲まれると「優作さんも9アンダーで良かったです。10アンダーになっていたら、僕が皿洗いになっていました」と笑った。
3番のパー5で2つ目のバーディーを奪った後、婚約者の坂口琴音キャディーとある約束を交わしていた。「今日、トップはいくつ出るかな」「トップが10アンダーなら今日の夜、皿洗いと洗濯物は俺がするよ。9アンダーだったらやってね」。
当初、池村は「パー5は短いのでイーグルチャンスもある。パー4もセカンドがウェッジで打てるので6、7アンダーくらいいけばいいかな」と思っていた。左右に曲がりくねったホールやティーショットの落ちる地点が見えないホールが多いが「僕はフェードヒッターなので、右ドックで打っていけるところが多いのでミドル(パー4)は打ちやすい。ティーショットはイメージしやすいです」と、初めて回るコースとの相性の良さを感じていた。
ドライバーを10回握り、飛距離を生かして積極的に攻めた。「パー5は林の上に打っていって、ショートカットできれば、(残り)170ヤードくらいでセカンドを打てる。全体的に内容は良かった。ティーショットも安定して、セカンド(第2打)も。ピンが見えるところから打てていたので。すごくストレスなくラウンド出来ました」。快進撃で15番終了時点で8アンダーまで伸ばした。
残り3ホールで、2つ伸ばせば10アンダーの単独首位も見える状況だった。16番は3Mのバーディーパットが「ラインが合わなくて」外れ、17番パー5はドライバーでの第1打を左林に曲げてパー。18番でバーディーを決め、9アンダーでホールアウトした。「最後におまけのバーディーが取れた。(首位に並ぶ宮里)優作さんも、9アンダーで良かったです。10アンダーになっていたら、僕が皿洗いになっていましたから」と26歳は会心の笑みを浮かべて、報道陣を爆笑で包んだ。