長野泰雅、通算12アンダー2位に浮上…ツアー初の21世紀生まれ優勝あるぞ


11番、ティーショットを放つ長野泰雅(カメラ・豊田 秀一)

11番、ティーショットを放つ長野泰雅(カメラ・豊田 秀一)

◆日本男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 第2日(10日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 主催者推薦枠で出場のプロ2年目・長野泰雅(たいが、19)=福岡地行=が、首位と1打差の通算12アンダー2位に浮上し、優勝争いに加わった。5打差19位から出ると、地元の強みを生かして1イーグル、6バーディーの64。1973年ツアー制施行後4人目の10代優勝&ツアー初となる21世紀生まれ優勝を射程にとらえた。ツアー1勝の池村寛世(26)=ディライトワークス=が、68で13アンダーの単独首位に立った。

 今季出場権を持たない地元の“虎”が、観客をわかせた。この日のベストスコア64で回った長野は「2週前から10回くらい練習ラウンドに来ていて。今日はパターが良かったです」と緊張気味に話した。10番から出て、12番で1・5メートルを沈めてバーディーが先行。1番では、グリーンエッジからパターで6メートルをねじ込むイーグルを奪うなどパット数21はこの日最少。地の利を見事に生かして見せた。

 「泰雅」の名前はタイガー・ウッズ(米国)が由来だ。この日キャディーを務めた父・清一さんは、ともに永久シード選手の尾崎将司と直道兄弟から一文字ずつ取って『将直(まさなお)』と名付けようとした。だが、母・珠美さんが「それは昭和過ぎる」と反対。「泰雅」になったという。

 昨年の3次予選会で敗退し、今季の出場権はない。「次につなげるようにトップ10が目標。優勝が一番いいんですけど」と長野。“福岡の虎”が、石川遼や松山英樹らに続く10代Vの偉業に挑む。(榎本 友一)

 ◆長野 泰雅(ながの・たいが)2003年5月6日、福岡・篠栗町生まれ。19歳。16年九州シニア選手権覇者の父の影響で9歳でゴルフを始め、沖学園高では19年の国体で個人、団体戦優勝。21年の九州ジュニア選手権優勝。今年3月のツアー外競技「東急大分オープン」でプロ初優勝。今年5月のゴルフパートナープロアマで、レギュラーツアーにデビューして48位。170センチ、75キロ。A型。家族は両親と姉。

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