男子ゴルフの海外メジャー、全米オープンは現地時間16~19日、米マサチューセッツ州のザ・カントリークラブで行われ、日本からは松山英樹(LEXUS)らが参戦する。1895年から始まった伝統の一戦では、数多くのドラマが繰り広げられた。スポーツ報知では122回目を迎える大会に向け、過去の大会を随時掲載する。第2回はタイガー・ウッズ(米国)が15打差の歴史的完全優勝を達成した200年大会を振り返る。
カリフォルニア州ペブルビーチGLで行われた戦い。24歳のウッズは最終日を4バーディーの67で回り、ただ一人通算12アンダーとアンダーパーを記録した。2位のエルス(南アフリカ)、ヒメネス(スペイン)が3オーバー。メジャー史上最多の15打差をつける完勝劇だった。
最後のウィニングパットを沈めると右手でガッツポーズをつくった。同シーズン5回目の優勝は手慣れたものだった。最終ラウンドはフェアウェーを10回捉え、グリーンを外したのも3回だけと好調なショットが支えた。4日間オーバーパーなしの圧巻のプレーで、97年マスターズ、99年全米プロに続くメジャー3冠を成し遂げた。
試合後、ウッズは「ミレニアムイヤーに“聖地”でグランドスラムを達成することができれば最高」と話した。1か月後の全英オープン(セントアンドリュース)で史上最年少でのグランドスラムを達成することになる。