◆ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権 2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ 第2日(23日、三重・白山ヴィレッジGC=男子7018ヤード・パー72、女子6358ヤード・パー72)報知新聞社後援
3差3位からスタートした日本女子は、首位から1つ離れて4差とされたが3位をキープした。上田澪空(うえた・みく、16)=共立女二高2年=はこの日3バーディー、1ボギーの70。初日の72と合わせて通算2アンダーはチームトップで、全体でも3位タイと奮闘している。
しかし、上田の表情はさえない。「今イチ…。ドライバーが良くても、セカンドショットがあまり寄らなかったり、パターも入らなくて。今日の目標は4アンダーだったので」と低いトーンでこぼした。10番では残り143ヤードのセカンドを7アイアンで、ピンそば50センチにピタリ。楽々バーディーとするなど随所に持ち味を発揮したが、まだ全開とはいかないもどかしさを明かした。
レギュラーツアー出場2戦目だった今年4月のヤマハレディースで自己最少、大会コース記録に並ぶ64を記録するなど5位と大健闘。国内トッププロに交じって上げた好成績に手応えを示していただけに、求めるものは高くなる。「昨日は(雨で)フェアウェーが水を含んで重かった。今日も10、11番は結構重かったけど、しっかり振り抜けてバーディー。でも、他のホールで振り切れず、バーディーチャンスにつけられなかった。2番(492ヤード、パー5)は他の選手が2オン狙いでバーディーを取っているのに、すぐ2オンを諦めている」。消極的なプレーを反省した。
泣いても笑っても、あと1日。開き直る覚悟だ。「昨日、今日と同じ攻め方でスコアが出なかった。明日は、違う攻め方をしたい。慎重かつ強気に…いや、もう強気にガンガンで」。最後は冗談めかしながらも、笑みがこぼれた。古江彩佳、西村優菜、山下美夢有ら、今やトッププロに飛躍した先輩らがつないできた3連覇のチャンス。最後まで諦めずに勝負する。